AGAの改善に役立つ医薬品・ミノキシジルとはどんなもの?
進行したAGAに効果を発揮するミノキシジルとは
血行促進効果のある
ミノキシジル AGAというのは生際や頭頂部を中心にして薄毛が進行していく現象で、男性ホルモンであるテストステロンが5αリダクターゼと呼ばれる酵素と結びついてジヒドロテストステロンという強力な脱毛効果のある物質に変化してしまうことで引き起こされます。
ジヒドロテストステロンによって脱毛の指令が出されてしまうと、その部分の髪の毛は血管が収縮して栄養補給が停止してしまい、血行が悪くなることでだんだん髪が痩せ細って抜け落ちてしまうのです。 そこで役に立つのが、血行促進効果のあるミノキシジルになります。
ミノキシジルは毛細血管にまで働きかけて、ジヒドロテストステロンの影響で血の巡りが悪くなった頭皮の状態を改善し、頭皮と髪の栄養状態を回復させることで薄毛改善、育毛促進をしていきます。 ミノキシジルによって
- 血管拡張
- 血管拡張による血流の増加
- 血流が増加することで毛乳頭が効率よく栄養摂取可能になる
- 栄養を得た頭皮が発毛を促進
という流れができるのです。
元々は高血圧治療薬
ミノキシジルは元々、高血圧患者の経口治療薬として使用されていたもので、患者の中に髪や体毛が増えるという副作用が見られたために改めてAGA治療薬としても研究され、処方されるようになりました。
血圧を下げるために血管を拡張し血行を促進する作用は頭皮にも例外なく表れ、それによって頭皮の栄養状態がよくなったことで発毛効果が見られたということです。1970年代から医療現場で使われていた薬で、1980年の初頭にはミノキシジルが配合された塗布タイプの育毛剤が売られるようになりました。
正式に認可されたAGA医薬品
日本では1999年に正式に認可を受けており、同じくAGA治療薬として利用されているフィナステリドよりも先に認められました。頭髪用の医薬品としてさらに研究が進んでいるアメリカでは含有量が15%以上の高濃度育毛剤が登場していますが、薬品に対しての安全性認識が厳しい日本ではそれよりも低い濃度で販売がされています。
また、基本的に医師の許可なく使用することのできないものですが、一部処方薬よりもさらに低濃度の含有量でミノキシジルが配合された育毛剤もドラッグストアで購入することができます。
気をつけたいミノキシジル使用の際の副作用
効果の強い内服薬について
ミノキシジルは現在、日本国内での使用のされかたは外用薬が中心です。塗布することで毛根の血管を拡張することが目的であり、皮膚から成分が浸透していくことで効果の発生こそゆっくりになりますが、同時に副作用の危険性も減らせるというメリットがあります。
しかし内服薬となると血液にまで成分が溶け込むことになり、効果の作用時間こそ長くなりますが、直接的に身体に働きかける分副作用のリスクも高まってきてしまいます。それを鑑みて日本では内服薬の認可に腰が重くなっているのです。 ただし、海外ではミノキシジルの効果を効率よく発揮できると認可が下りていますので、あくまでも自己責任の範囲内で個人輸入によってミノキシジルタブレットを購入することが合法的に可能です。
費用も比較的安く済み便利ですが、かなり濃度が高くなるため量を調整しながら少しずつ身体を慣らしつつ服用していかなければなりません。トラブルを回避するために成分に対する基礎知識を持つことも重要になります。
場合によっては表れる症状
ミノキシジルは血管系の医薬品として使用されていたその性質から、
- めまい
- むくみ
- 倦怠感
- 頭痛
などの症状が出る場合もありますので、きちんとクリニックで適切な診療を受けた上で、様子を見ながら使用していってください。また、狭心症などの心臓に持病のある場合には使うこと自体が禁止されています。
しかし、心臓既往症のかたの使用制限を除いた場合、副作用に関しては重篤な健康被害が起こったという事例が報告されていません。効果の高い薬ですが、用法用量を守れば安全に使っていくことが充分にできます。
このコラムが気に入ったら
ぜひ「いいね!」をお願いします♪
みんなに役立つ情報をお届けします。